−2009ギャラリーみんたまあ企画展Vol,02−


「5.15 写真家平良孝七の世界」



平良孝七氏横顔
平良孝七氏

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 沖縄の激動期を写真で振り返る企画展「5.15 写真家平良孝七の世界」を5月12日(火)から17日(日)まで開催します。

 今回の企画展では、1972(昭和47年)年5月15日に撮影された作品『復帰の日』(15点)と米軍占領下のなかでの沖縄民衆の姿をとらえた作品『沖縄の苦悩と抵抗』(15点)から30点の作品を展示します。

 写真家平良孝七氏(たいらこうしち 1939−1994)は、1939年大宜味村喜如嘉に生まれ、辺土名高校を卒業後、琉球新報写真部、琉球放送テレビ報道部を経て、1970年琉球政府(現沖縄県庁)広報課に入り、1976年写真集「パイヌカジ」を自費出版し、1977年に写真界の芥川賞といわれる第2回木村伊兵衛賞(朝日新聞社主催)を受賞しました。平良氏はその後も精力的に「沖縄」を撮り続け数多くの作品を発表し、沖縄の写真界に大きな影響を与えてきました。

 企画展「5.15 写真家平良孝七の世界」は、「復帰と沖縄」「この島で生きることの意味」「生き方と時代」を問う内容で構成されています。「土着の視座」で捉えられた作品の前に立ち、これから先の未来へ何を伝え残すのかを考えるきっかけとしたいと思います。

 復帰から37年。何が問われ、何が問われなくなったのか。平良氏の作品に向き合うすべての人にそんな問いが投げかけられるはずです。

 結びに、本展開催にあたり御協力をいただいた多くの方々に感謝を申し上げると共に、関係各位に厚くお礼を申し上げます。


2009年5月12日  ギャラリーみんたまあ代表 大城良治


特別協力・名護市教育委員会文化課文化財係
市史編さん係
名護博物館


平良孝七氏略歴と主な写真出版物。

写真家 平良孝七(たいらこうしち)
1939年 沖縄県大宜味村喜如嘉に生まれる
1958年 辺土名高校を卒業後、上京
1962年 沖縄に戻り琉球新報写真部、琉球放送テレビ報道部に勤務
1970年 琉球政府(現沖縄県庁)広報課に勤務
1977年 写真集「パイヌカジ」で第2回木村伊兵衛賞を受賞
1993年 20万点に上る写真資料を名護市に寄贈
1994年 1月死去

主な出版物
1969年 「沖縄・百万県民の苦悩と抵抗」共闘会議編撮影出版
1975年 「パイヌカジ」自費出版
1982年 「カンカラ三線」三一書房
1986年 「塩屋・ウンガミ」(塩屋ウンガミ刊行委員会)

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